小さい会社→大きい会社に人が流れる方が自然なはずなのに

ドワンゴ流「弱者の戦略」~守りに入ったエンタメ企業なんて面白くない!
http://www.find-job.net/connect/dwango/

この人、LIGってウェブ界隈では有名になった会社にいた人だ。
大手企業に転職って書いたあったのは、ドワンゴだったということ。

LIGの経営陣としたら、実績を出し年俸が高くなってしまうとFAで外にいってしまう広島カープの気分なのかもしれない。

広報なので、そしてドワンゴの求人ターゲットである人たちの間でこの人の名前が売れていることは要因にあるにせよ、小さい会社→大きい会社というのが結構珍しく感じてしまい、新鮮さを感じる。

考えてみると、本来は実績を出した人が小さい会社→大きい会社に動く方が自然である。大きい会社はお金を持っているから、小さい会社よりお金を出すことで優秀な人材を集め、確実に結果を出したがるというのが自然なはずだから。

しかし、日本の転職のほとんどのケースが大きい会社→小さい会社だ。
要因の一つは、新卒一斉採用があり、要因というより結果だが、小さい会社が成功しにくい、ということの証左でもある。

そして、後半部分が日本が停滞している最大の理由だと思う。

就活で知り合った人が3人入ったとある大企業がある。
その3人は超がつくほど優秀で、その年は確か150人採用していた。
あんな人たちを100人規模で採用していると思うと、くらくらする。
売上はここ数年横ばいなのに!

巷にあるほとんどの会社では、そんな人、一人だって来てくれたら騒然となるレベルだ。

別の会社だが、会社のお金で大学院に行った友人は、そこで外部と人たちとの人脈をつくり、知見も広げた。それで、会社がこのままではまずいと思って各種提案をするようになったが煙たげられ、とある上司は「だから私は大学院に出すことには反対だった」と言われたりするという・・

ITの業界は新しい雰囲気がある。

エンジニアも各種コミュニティで活躍するトップクラスは、転職がまさに、スポーツ選手の移籍のような扱いとなる。そんなある人の話を聞いたことがあるけど、なかなか景気のよい条件のようだった。そして、2,3年してもう転職しているようだ。

もっともっと人材の流動性が高まってほしい。

そうしたら、どの企業も子育て支援だってするようになるよ。
そうしないと、他に行かれるとなれば。

宮崎駿の時代

図書館でたまたま手に取った本だけど、これは大当たり。
「風の谷のナウシカ」は1984年、そして今年の「風立ちぬ」。
1984年は私は1歳。まさに、「宮崎駿の時代」を生きてきた。小さいころはわからなかった、それぞれの時代背景を読んで、なるほどなと思った。

この著者の分析は、技術面、時代背景、社会論、どれも深くて興味深い。
ふるさと論、女の自己実現、ヒーローについて例)男性ヒーローはかったるいという風潮、親子の関係について、などなど、どれも鋭い。

「トトロ」には田舎のいいところは描かれているが、日本の田舎に切って話せない世間についての記述がないことを批判している。たとえば、村総出でメイの捜索に出たら、次の日は一升瓶を持ってお詫びの行脚は必須ですよとか。

子供は究極の私有財産であるがゆえに、マルクス運動の多くが家庭を持ってから崩れていったさまを見てきたので、例えば、もののけ姫の村には子供がいないとか。

過激な、でも納得した分析は、「千と千尋の神隠し」の最後の方で、豚たちを指して、千尋にこの中に親はいるかと聞かれ、「いない」と答えたのは、(自分の親は)いない、という意志表示だという話。

あの奇妙な労働社会の子供になったのであり、親からの自立なのだと。

「子供は究極の私有財産」という考え方を掘り下げると、いろいろな視点が見えてくるような気がする。

サクセスストーリーの「フツー」について

知識も経験も人脈もなかったフツーのボクが××できた。という種のサクセスストーリーがRSSリーダー、とくにはてなブックマークなんかによく流れてくる。読んだり読まなかったりだけど、そろそろこの種の話に辟易してきた。

以下の文章は、煩悩を肥大化させて消費につなげようというあらゆる仕掛けが蔓延している現代は、仏教の、煩悩をできるたけ小さくし、心を整える、という教えは心地よく生きるためのよくできたライフハックだと思い、割とサクセスストリーを読むのが好きだけど最近多すぎて読み飽きて、タイトルを見るのもしんどくなってきた、普通・フツーという言葉が嫌いな人間のコメントです。

現代人はおだてられる。あるいは不安を煽られる。物があふれている中で消費あるいは注目を喚起するために、プライドという底のない泥沼は格好のターゲットとなる。人はお客様として扱われる。大学も全入時代。社会の中で、リアルのコミュニケーションして自分の位置づけをする機会が乏しい一方で、「あなたの可能性は無限大だ」と言われ続ける。あるいは「個性は素晴らしい」と。そうやってプライドを刺激する。肥大化したプライドはまだまだ欲しがる。

私もそんな時代に生きているので、肥大化してしまったプライドと現実のギャップとうまく付き合っていくことがいつも厄介な問題だったし、今でもそれを抱えている。

現代は、可能性は開けているのは事実。スタート時点での知識だとか家柄とかが問われない分野というのがたくさんある。インターネットや各種のソーシャルネットワーク基盤があって、やる気があればかなりのことができる時代になった。

で、「フツー」ってなんだろうと考えてみる。よくわからない言葉だが、「何かを成し遂げていない」というくらいの意味のようだ。そう考えると、「フツーな人とそうでない人の違いは、何かを成し遂げたか否か」ということになる。そして、当たり前のことなのだけど、何かを成し遂げるための必須条件は、何かに能動的に取り組むことだ。

「フツーの○○が××した」の著者とフツーな読者は、「お互いフツーの者同士だよね」という理解でいるのだが、能動的に取り組んでいるか否か、という必須条件の、一番重要な点で異なっている。

「現代は可能性が広がって何でもできる時代になった。※ただしやる気さえあれば」というお話はもういらないんじゃないかな。
「誰だって彼女ができる。※ただしイケメンに限る」みたいなものだ。

そして、害もある。一つはプライドをますます肥大化させている点。

もう一つは呪いをかけている点。内田樹氏がよく書いてる。たとえば、


つねづね申し上げていることだが、他人を出し抜いて利己的にふるまうことで自己利益を得ている人間は、そういうことをするのは「自分だけ」で他人はできるだけ遵法的にふるまってほしいと願っている。
(略)
だから、彼らは「この世に自分のような人間ができるだけいないこと」を願うようになる。
(略)
そのような人は死活的に重要な場面で必ず「自滅する」方のくじを自分の意志で引いてしまうのである。

http://blog.tatsuru.com/2010/02/03_0942.php
この場合はそうあってほしい、というところもあるけど、自らが呪いをかけてしまう、というのはあることだと思う。
悲劇のヒーロー・ヒロインへの性向を持っている人が、自らその方向に進んで見えることはよくある。かわいそうな私、というトーンで話している人は、かわいそうな私になるチャンスがあれば、自分で意志で、そうなりがちだ。

人によって言葉のニュアンスは違うものだが、「フツー」という言葉には卑下が含まれている。ある程度の年齢になれば、肥大化したプライドをリアルな社会で満たすことが年々難しくなっていることにはうすうす気づいている。だから自らの現状を卑下し、言葉にしてしまう。それは呪いとなって返ってきて、悪循環になっていく。

視点を変えて、「フツーでない=すごい人」ってなんなのかを考えるとほぼ日の元世界銀行に勤めていた西水氏の対談を思い出す。


ああ‥‥今ね、こころから思いましたよ。 西水さんのされてきたことを 「すごい人だからできている」 と思っている人は、 西水さんがこれまでされてきた 一回一回のケースがぜんぶ違うことを わかっていないだろうな、と。

http://www.1101.com/nishimizu/2012-12-04.html

結局のところ、ある日「フツーでない人」になるのではなくて、全部ちがう1回1回のケースをこなしていくよりないのだ、という話になる。

そして、「フツー」なのかもしれない自分を肯定することが、「フツー」じゃなくなるための一歩になるのは、言葉のあやとはいえ面白い。

コンクリートを打った

信楽の友人宅に泊まって、コンクリート打ちをしてきたときのメモ

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薪ストーブは柔らかい暖かさがありました。

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ひとまず夜は語る。二十歳と三十代と四十代と

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before。玄関にシートが敷かれ、その上に石をおいて浮かせて鉄筋を置く。土間だと、どこまでも箒で掃けてしまうし、ちょっと管理が難しいという経験からやめたということ

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まず、セメントと砂を混ぜます。比率1:2.


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そして、砂利を投入。セメント1に対して3

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水を入れてかき混ぜます

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そして、敷いていく。

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水と砂利が入って、これが重くて重労働。

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おやつタイム

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敷いたセメントから気泡を抜いていく作業もなかなか手間がかかる

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途中、足りなくなってホームセンターに落ち日ちゃんたちと買い出し。ハイテンションだった。

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夕方、完成!
1日でかなりのコツはつかめました。上手く固まるだろうか??