ババ守り

駅のホームで元気な女子高生の話し声が聞こえる。

「最近、ばあちゃんの世話ばっかしてるよ。子守ならぬババ守だね、アハハハ!」

ちょっと表現は汚いが、新鮮な響きがあって印象に残った。

私の親の世代は、一定の年齢になれば子守をさせられるのが当たり前だったらしい。人口構成上、子供が多かったからだろう。

高齢社会の現代においては、同じ理屈で、一定の年齢になれば、「ババ守」、「ジジ守」をさせられるというわけなのだ。

ツバメの糞対策

会社のとなりのマンションのガレージにツバメが巣をつくるところがあって、今年もちょうど今週から作り始めた。

でもここ、昨年はおそらくマンションの人に巣が破壊されてしまったところでもある。ちょっとかわいそうだけど、糞がボタボタ落ちてくるのでそうする人の気持ちもよくわかる。

各地を歩いて都市風俗の観察を記録した、今和次郎の「考現学入門」を読んでいたら、「燕の巣」という項目があった。そこでは、神棚のようにして燕の巣が置かれている様子が描かれている。

本の絵

本では言及されていないが、これならばある程度の糞を板の部分でキャッチできるのではないか。これが共生か!、と思った。

以前にこの話をしたときの反応から。

私の田舎ではかつて燕の巣から落ちる糞をよける台を作り付けてるお家をよく見かけましたよ。燕が巣を作るのは縁起が良いからと商売されているお家がよく燕を受け入れてましたね。

親戚の家もツバメの糞よけをつけてましたよ~

有川浩《阪急電車》ではお客様に対して燕の巣を見守ってあげてください、という札をたてている情景の描写があって、とってもホッコリした

こんな糞受けが有りますよ。↓
糞よけ

農村などでは屋内に巣を作ることも多いです。そんなお宅の玄関扉にはツバメが出入りできる小さな窓が開けてあったりします。ツバメと人とのそんな関係がなくなりつつあるのは寂しい限りです。

巣を作って欲しくなければ壁面にビニールシートのようなツルツルした素材を張れば、他に巣を作ると思います。巣作りの途中で巣を壊されるよりはマシかと。

ツバメが巣をつくるシーズンになると、巣をつくらせないように追い払っている

mixiと読書会

2か月くらい前に2年ぶりくらいに、読書会に行ってきた。読書会といっても、いろいろな種類があるのだけど、私がたまに行くのは、好きな本を持っていって好きに紹介し合うという会。

初めて参加したのは4,5年前で、いくつかの会の合同で忘年会をする、というのに誘ってもらった。いいなと思ったのは、みんな好きな本を持っていき、自己紹介の時は、職業をいうのではなくて持ってきた本のことを話す、というスタイル。

本好きが集まっていて、興味分野がいろいろな人がいてとても面白かった。そんなわけでたまに時間が合うときに参加している。

これはまさにmixiの魅力と重なると思う。Facebookはいきなり名刺交換になってしまう。

今日も楽しかったのだけど、興味深かったのはこの読書会の為にmixiに入ったという人がいたこと。その人は20代前半でネットに詳しくない女性で、「mixiに今頃入ったということが珍しい」ということにピンと来ていなかった。

mixiはコミュニティこそを重視すべき、という声は、いろんな人が言っていて、でもすでにあきらめられてもいる段階だと思うのだけど、この人のケースなどをモデルにしたらいいと思う。

1年くらい前にUX担当としてmixiに入ると言っていた人に、コミュニティ機能こそ強化してほしいと言ったら、その人も同意見でそうしたいんだと言っていたのだけど、やっぱり経営層の考え方は違うんでしょうね。

実際のところはわからないけど、もう撤退戦略に入っていて、取れるだけ利益をとっておいて、その間に別の稼ぎを見つけよう、というふうにみえてしまう。

天六でお店開拓

こないだ本町に用事があって、その帰りの堺筋線で、なんとなく天六で途中下車する。狭い路地にお店が並び、外に席が出ているのをみていると旅行者気分になる。おしゃれなお店もディープそうなお店も多い。

求めるのは、ひとりで入れて店主やほかの客と話すことができそうなお店なのだが、これがなかなか見つからない。扉を開いてからやめるという失礼なこともしつつ、歩き回ること20分。いい加減あきらめていた帰りがけに、アンテナに引っかかるお店を発見。後から入ってきた人が言っていたが、おそらくその「サブカル臭」に惹かれた。ビルの奥まったところにあって、コの字のカウンターに6,7人が座れるお店。

隣のオジサンは間もなくギターを片手にうたいだし店主も続く。音楽を長いことやっていて、演劇もやっているらしい。後から入ってきたお兄さん(といっても年上だが)は噺家だそうで、ギターのオジサンとは数年ぶりの再会だということがわかって大いに盛り上がる。ギターのオジサンはお店をやっていたらしく、そこの店主と常連だったらしい。

後から入ってきたカップルの一人はやはり演劇をやっている人だった。仕事はIT関係らしく、以前私が感じた、演出の仕事はシステムのデバッグに似ているという意見が一致した。

最初からいた男女の2人組が途中から会話に入ってくる。男性は大学まで落研にいて、噺家のお兄さんを何度も観たことがあるという。仕事の深刻な相談をしていたらしいが、話盛り上がって、女性の方がどーでもよくなったと、半分自分に言い聞かせながら、噺家のお兄さんの写真を撮っていた。

初々しい

近くのコンビニに入ったら、やたら高いテンションで

「いらっしゃいませ!!!」
「××チキン焼きたてです!!!」

とくる。

その後、レジで精算したら、

「ありがとうございました!!!」

完全に学園祭のノリ。

あれは初バイトかな~

こちらが恥ずかしい気持ちにもなったけれど、ういういしいっていうのはいいですね。

それと、これからどう順応していくのか、興味津々

ごちそうさま

なんばの路地で、十割そばと銘打った、カウンター席だけのお店に入った。初老というには少し早いくらいの夫婦で切り盛りしている。目の前で、機械を回して出てきたそばを、ラーメン屋のような、お湯が沸いていて、網で仕切られたなべの中に投入する。時間は13時半頃で、最初1人だったが、後からオジサンが入ってくる。

* * *

千円札を渡し、奥さんからおつりをもらった私が「ごちそうさま」と言ったら、奥さんは微笑み、後から来た客のオジサンは、「そういうことにしておきましょう」とつぶやいた。

* * *

「先に払っておくね。食い逃げしないようにね。いっとくけど足早いからね」
「(苦笑しつつ)お客さん、どちらから?」

「すぐそばだよ。
にっぽん。
ははは。
ずっと大阪に住んでいるけど、出身といえば、長崎。」

「(苦笑と微笑の間くらい)私は鹿児島出身でね、話し方が九州の人のようだったから聞いたんだけどね」
「長崎の南のほうだから、鹿児島と似たようなもんさ。こっちきて何年なの?」
「50年」
「長いね。私も似たようなもんだけど、私の方が若いよ」

「これ、『かあちゃんの蕎麦湯割』、何がはいってるの?」
「飲んだらわかります」
「やめておこう、この後また飲むし。」

「これは、他とは全く違います。他にはないものです。
 そば専門店で蕎麦湯っていうでしょ、でもあれ、正確にはそば粉をといてるだけだから」
「そんなら飲んでみようかな。」

「こんなべっぴんの奥さんとどうやって出会ったの?」
「同郷です。鹿児島には美人が多いんです。」
「うちも同郷。長崎にも美人が多い」
「今日は一緒じゃないんですか?」
「一緒だとうるさいから・・」
「うちはいつも一緒ですよ」
「それは素晴らしい」
「一緒じゃないけど、普段は仲いいんですからね」