シャウレイ十字の丘


リトアニアのシャウレイには十字架の丘という、ソ連時代に強制連行などで犠牲になった人の家族が建てた十字架が無数にある場所がある。


New photo by 中尾泰治 / Google Photos

街の中心からバスで15分くらいの場所にあるのだが、バス停にはなんの目印もない。そこを1キロくらい歩く。同じバスには、10人くらいの観光客がいた。

東洋系の人と西洋系の人が話しているところに加わる。一人はインドネシア人で、オックスフォードで学んでいるらしい。去年だけで20カ国を回ったというから、何しに来たんだという気がしないでもない。もう一人はドイツ人の女性。この人はドイツ人らしく、ちゃんと調べてきていたので、2人は彼女についていく感じになる。

地球の歩き方によれば、ソ連はブルドーザーで破壊したり、水没させようという計画もあったというから、そうとう巨大なものかと思っていたが、想像よりは小さかった。もっとも、それでも十分大きいけれど。

商売で、観光客が十字架を買って埋めることができるため、新しい十字架は必ずしも悲しみや哀悼の対象ではなくなっている。

そのためか、その場にある重みのようなものはそこまで感じなかった。木製のため、古いものは朽ちていくという特性もあるかもしれない。

ドイツ人とはリーガ行きのバスの途中まで一緒だった。途中までというのは、私が途中下車をしたからで、降りた街が思った以上に田舎でかなり焦ったという出来事はあった。

インドネシア人とはリーガの街なかでベンチに座っているときに、まったく偶然に再会して驚いた。